震災100日を迎えて

こんばんは。紫遠です。



昨日で震災から100日だそうですね。

被災地から離れて生活しているおかげで嫌な記憶も薄れつつありますが、
相変わらず、トラックの音やボロアパートの揺れにびくびくする毎日です。

実家に帰ると必ず地震が来るので、今でも余震が続いていることを実感します。

揺れやそれに似た音などには、一生びくびくして生きていくのかなと不安になります。
自分でも、身体がびくんって動くのを感じるぐらいですから、相当心臓に悪いですよ。





さてさて。せっかくなので最近この震災に関して見聞きしたことを書き連ねてみます。



まず、姉から聞いた話。

茨城からも東北へ炊き出しのボランティアに今でも行っている方々がいるそうなんですが、
その方々が行く地域というのは、あまりメディアには出されない地域だそうで。

炭火で肉などを焼いて振舞うことをしばしばするのだそうですが、
その度にその地域の方々から
「火を起こすのが遅い」
「冷めちまって美味くねえな」
といった文句ばかり出るそうなんです。

その地域の方々は、自分は被災者なんだから誰かに助けてもらうのが当然だと思い、
炊き出しの手伝いをすることなく、ただ振舞われるのを待っているのだそうです。

特に被害の多かった地域の中で、
自分たちの地域は自分たちの手で復興させよう、と動いている自治体もあり、
そう動く自治体だけがメディアに出されるばかりで知らない人も多いそうですが、
「自分たちで」復興しようとしない地域も、どうやらあるそうなんです。

あくまで救援、支援はサブ的なポジションのはず。
そのサブがメインになることはありえないんです。
自分たちで何とかしなければ、復興なんて無理だとは思いませんか。

・・・といってもその地域をなんとかしなきゃという動きは出来ないので、
とりあえず、そんな地域もあるらしいですよ、という報告まで。






それから。

茨城や千葉を「忘れられた被災地」と表現されたことがあります。
私は思わず納得してしまいました。

被害って、決して東北３県に限ったことじゃないんですよね。
確かに被害はそちらのほうがひどかったですけど、
それ以外の地域だって、被害は相当なものだったんですよ。

茨城の情報に偏らせてもらいますが。

潮来の液状化は冗談抜きでやばい状況でしたよ。
水道か全部復旧したのって４月下旬ですからね。
しかも家が傾いて、住めなくなってしまった家もたくさんあるわけで。

北茨城での津波もようつべに映像が上がってましたよね。
茨城での津波も相当なものだったこと、わかりますよね。

私の実家のそばを流れる川にかかる橋も、
近くにある３本の橋のうち、今使えている橋はたった１本です。
使えない２本のうち１本は橋げたの修繕だけで何とかなりそうですが、
もう１本は完全にアウト。架け替え工事になるためいつ通れるのかわかりません。
朝の通勤ラッシュは１本の橋に集中し、渋滞もひどいし橋にも負担がかかります。
その橋だって両端は陥没し、地震直後はひどい段差だったんですから、
それだけ毎日負担かけさせてたら、この先どうなるかわかりませんよ。
実家に一番近い橋は通行止なので、その唯一使える橋まで遠回りしなきゃだし。

私の市でも１人、亡くなった方がいます。
北茨城で行方不明になった方、未だに見つかっていません。
例え数は少なくても、尊い命が失われているんです。

未だに残る震災の傷跡、書き出していったらキリないですよ。

だからって茨城に何かしろってわけじゃないです。
ただ、茨城も被災地なんだっていうことを覚えていてほしいだけです。
未だに不便な生活を送る人がいるということ、どうか知っていてください。



茨城にどんな被害があったか、自分がどんな体験をしたのか人に話すこともしばしばですが、
皆さん一様に、ふーん、とあまり関心を寄せてくれません。
その人たちは、東北のほうがひどいじゃん、たいしたことないじゃんと、
自分が体験したわけでもないのに勝手なものさしで比較しているんですよね。

正直、いらっとします。
あなたはこの震災の何を知ってるの、たいしたことないってどういうこと。

大洗に来た５ｍの津波はたいしたことないんですか。
１週間、風呂もトイレも使えない生活をあなたはたいしたことないと言いますか。
朝起きて、顔を洗ったり口をすすぐために洗面台に向かっても何も出来ないんですよ。
夜には氷点下になる季節に、電気が使えず毛布にくるまりガタガタ震えた夜を、
あなたは何を根拠に、たいしたことないと判断するんですか。


変に関心を寄せすぎて、感情移入しすぎて、ただひたすら可哀想とか言う人もいらいらしますが、
何の根拠もなく勝手に判断して下に見られるのもいらいらします。

どうか、あなたの震災に対する考え方や人に対する態度、もう少し考え直してください。



震災に関することって結構デリケートな問題だったりするので、
これが正しいとか間違いだとか明確な線引きができないことも多いですが、
あくまでここに書いたのは私の本当に自分勝手な意見です。
それに賛成だの反対だのという意見はあって当然なのであまり深くとらえないで下さい。






そうそう、我が大学は我が家に見舞金を出してくださいました。感謝感謝。
決して大きな額じゃないですけど、本当にありがたいです。
やっほいたまにはいいことするねうちの大学も。





震災に関することの中で原発に関することはあまり書きたくないので書きません。

ただ、農作物に関しては行政の動きに納得いかないですね。
農家に対して、「数値とか危険性とかよくわかんないけど作物は作っていいんじゃね？
けど作ってもし基準値超えて出荷制限かかっても何の保障もしないからね」
というのは、さすがにふざけんなと言いたくなりますよね。

農家に自殺者だって出てるのに。行政が何もしないままでいいわけないでしょ。
第一次産業なしでこの国が成り立つはずないでしょうに。

早くなんとかしろ。











そんな感じで書くことはおしまいです。

あとは飲みの席で学科の子たちが言ったことをちょっとだけ引きずってたりしますがｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ








それではお休みなさい。

ちょっとテンションが下がってきたので二次元で補給します。
多分テンション上がったらここで語るかもですがご勘弁を。