おはようございます。紫遠です。
3月11日午後2時46分に起きた例の地震。
たまたま就活のために茨城の実家へ帰省していた私は、もろに被災することになりました。
窓ガラスは割れ、外壁にも内壁にもヒビが入り、瓦も漆喰もぼろぼろになりました。
タンスが倒れ、食器棚からは食器が飛び出し、家の外も中もひどい有様となりました。
そんな地震から早くも二週間が経過しました。
まだまだ余震が続き不安が募る中ではありますが、
現時点で私が思うことをこの被災地である茨城から書き連ねてみようと思います。
*各メディアについて*
新聞、ラジオ、テレビといったさまざまなメディアが情報を発信しています。
被災して、テレビとはこんなにも不正確なのかと思い知らされました。
専門家を名乗る人たちが、被災地ではこういった行動をすべきと言いますが、
あなた本当に現地を知ってるの?と思う言葉ばかりで呆れてしまいました。
また、今ここがどういう状況なのか、というニーズに答えられないのもテレビの難点だと思いました。
一方で、一番役に立ったのはラジオだと思います。
被災者は、今ここがどういう状況で、何が可能で何が不可能なのか、
これからどうなるのかという情報が欲しいんです。
そのニーズに答えてくれたのは、ラジオでした。
どうか、各家庭に少なくとも1台は、AM、FMともに聞けるラジオを置いてください。
ラジオがないから情報が入らないというのを言い訳にしないでください。
声が枯れ、咳払いが増えてもなお正確かつ最新の情報を常に発信してくれる、
茨城放送のアナウンサーの苦労を無駄にしないでください。
また、新しい情報発信の場としてSNSの活躍ぶりは目を見張るものがありました。
停電により携帯電話の充電ができない中、
全員の「大丈夫?」というメールや電話に返事をするのはちょっと負担があります。
そんな中でSNSに「無事です」と書けば、安否情報が知人へ一斉に伝わります。
私もSNSに助けられました。ありがとうございました。
*デマ、詐欺、悪徳業者について*
私のところにも、妹のところにも、デマの書かれたチェーンメールが回ってきました。
より混乱を招こうとするその行為に腹が立ちます。
怒りの矛先は送った人ではありません。メールを作成した張本人です。
チェーンメールを送った人は、きっと正しい情報だと思って、ためになると思って、
そんな優しい思いから回してくれたんだと思います。
その人たちの優しさを踏みにじるこの行為、絶対許しません。
メディアでも取り上げられている、義捐金を募る旨の詐欺。
それに加えて、屋根や壁の修理に高額の費用を請求する悪徳業者も横行しているようです。
我が家も屋根や壁の損壊をいち早く修理したいと思っている中なので、
もしそのような業者に当たってしまったら、という不安が募ります。
人の不幸を笑って食い物になんてしないでください。お願いします。
*ボランティアについて*
被災地にボランティアをしに行きたいという人が多いと聞きます。
しかし、行動を起こす前によく考えてみてください。
あなたに何ができるか、あなたが行くことで何がどう変化するかを。
あなたが行くことで、少ない物資の中からあなた1人分の食料を余分に使わなくてはならなくなります。
あなたが行くことで、限られた水の中からあなたの分のトイレの水を使わなくてはならなくなります。
あなたが車で行けば、残り少ないガソリンをあなたの車に使わなくてはならなくなります。
ボランティアをしたいと思うならば、あなたが生活する分以上の物資と燃料を準備してください。
また、何ができるかも考えてみてください。
地域の人々から募るボランティアも、できる仕事は限られていると聞きます。
倒壊の恐れのある建物には入れないし、特別な技能や知識があるわけでもないからです。
そんな中で、あなたには何ができますか。
*その他*
テレビが不正確だと思ったほかに、イライラしたこともいくつかあります。
例えば、某朝のニュース系番組。
「計画停電から私たちはどうやって身を守るか」という題で話をされていました。
節電のおかげで電力をわけてもらっている身分のくせに言うのは申し訳ないが、
事前に停電を予告されているたかだか数時間の停電で「身を守る」とはどういうことだ。
こちとら予告もなしに日単位で停電を食らったんだぞ。
数時間の停電で身を守らなきゃならんほどの事態なら私たちはどうなるんだ。
他にも、放射性物質が飛んでいる恐れのある地域で外を歩いた場合は、
外で着た服を脱いで「シャワーを浴びる」と報道したところもある。
シャワーが出る地域に住む人がそんなところにいるか、と思いましたね。
書き出したらきりがないのでこの辺で。
原発に関連したことや具体的な日記についてはまた後日。
一応被災してから2週間近くは毎日ノートに日記を書いていたので、
被災の記録はばっちり残っています。
それをまた改めて伝えていきたいと思います。
それでは。